車大国日本で輸入車に乗る理由

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さて、今まで体験談をお話してきましたが、次は日本で人気のある輸入車についてのお話をさせていただきます。
日本で車のメーカーといえば、ホンダ・トヨタ・ニッサン・マツダ…などなど、何社もの名前があがります。その性能について、日本国内はもとより海外でも評価が高く、壊れにくい車として名前を馳せています。実際に東南アジアなどの新興国では30年以上の長きに亘って現役であり続ける、古い日本車が当然のように走っているものです。
このような素晴らしい性能を持つ国産車がシノギを削る中で輸入車に乗る人はそれぞれです。ステータスを示すために人気のあるBMWなどのドイツ車を購入する人、昔の憧れを現実にすべく、ルパンが乗っていた古いチンクエチェントに乗るために長年探し続けた末に手に入れた人、そのスタイルの良さに魅せられて長年乗り続けていた愛車を手放してまでフォルクスワーゲンのシロッコに乗り換える人など、人それぞれの理由があるものです。ただ、乗る人の多くはその会社の「理念」に共感している人が多いといえるでしょう。例えば事故で人が衝突した時に、容易に倒れるように設計することでエンブレムが人に突き刺さらないようにと配慮しているベンツ車に乗るのは「移動手段の一つとしての車」以上の意味を持っているのです。
ボンネットの一部を丸く切り抜くことで技術的に製造が難しかった丸いヘッドライトを実現したイタリアのアルファロメオ社の往年のオープンカー「アルファスパイダー」もデザイン重視のイタリア車の理念に魅了された人にとっては、どうしても乗りたい車になるのです。またもう1つ、輸入車を選び続けている人の多くには「所有」という共通の喜びがあることも否定できません。いつまでも車を見るたびに、乗るたびに、触れるたびに満足できるのは輸入車ならではの特徴かもしれません。同時に日本車よりも割高である車を所有する優越感もあります。これだけ性能の良い日本車を選ばない理由が分からない…そう思う人には一度、ディーラーに足を運んで試乗することをオススメします。試乗といえど、そういった喜びの一部を体感することができるはずです。

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